タイトルだけで、「過去問は一通り目を通しておきましょう」ということで、
十分といえば十分なのですが、
書籍の中で書いているように、
「過去問」と国税庁のHPで公開されている「出題のポイント」が
どのようなものなのかは、本試験の前に1回はつきあわせて見ておきましょう。
たまに聞く意見なのですが、
専門学校の講師が、「昨年の問題は良くなかった」というような趣旨の発言をすることがあります。
もしくは、本試験の後に
「今年の本試験は良い問題ではなかった」
ということを言っていたりします。
「良い問題だった」
という発言であれば、意味はわかります。
きっと受験生の力を測るのに良かったり、時世にあった問題なのだと思います。
しかし、特に設問に間違いがあるわけでもないのに「良くない問題」というのはどういうことなのでしょうか?
よくよく話を聞いてみると、
「単にその専門学校の指導方針と沿わない問題だった」
ということだったりします。
たとえば、
「この細かい規定は重要でないから丸暗記そこまでしなくていいですよ」
と教えていたのに
その細かい規定が問われたという場合です。
この場合、悪いのは問題なのでしょうか?
むしろ、悪いのは「指導方針やカリキュラム」なのではないか。。。
と感じるのは私だけでしょうか?
なんといっても、条文の中で、「税理士にとって何が重要か」を決めるのは、
専門学校ではなく、出題者である国税庁です。
専門学校も営利目的で事業を行っていますから、いろいろな受験生のモチベーションを保つためなのでしょうか、いろいろな思惑で時期や対象に合わせていろいろなことを言ったりします。
「丸暗記は不要」と言ってみたり、
「合格者はだいたい全部理論を覚えている」と言ってみたり
「書かないと覚えられない」と言ってみたり
「書いていたら間に合わない」と言ってみたり
「Aランクだけでも覚えたら合格した人がいる」と言ってみたり、
「合格者はCランクまで押さえる」と言ってみたり、
「今日の暗記こそが本試験であなたを助ける」と言ってみたり、、、
まあ矛盾だらけです。
悲しいのは、そんな矛盾だらけの意見に振り回されて身も心もボロボロになって合格できない人がかなりの数、存在してきたことです。
それで、そうした商業目的の意見に左右されることなく、
実際に信頼できる「過去問」と
国税庁のHPで公開されている「出題のポイント」をきちんと確認しておくことにしましょう。
国税徴収法の受験生増加、(合格率は10%前後と決まっていますから)ひいては合格者増加のためのこのブログの宣伝として
下記のクリックによろしければご協力ください。